映画『ムーンライト』感想ネタバレ|思い出すのはあの時。愛の話

『ムーンライト(Moonlight)』 2016年|アメリカ|監督:バリー・ジェンキンス|原案:タレル・アルヴィン・マクレイニー|原作 タレル・アルヴィン・マクレイニー|主演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド

▽ネタバレなしから▽

生きることに生真面目な主人公の切ない話だった。

  • 貧困
  • 母:ネグレクト、男を連れ込む、薬中毒
  • 学校でオカマといじめられる
  • 無口

内容は見たことあるようなものだったが、映像が美しく感動した。木漏れ日がさす温かい描写がすてきだった、また暗がりでの黒人の肌の色合いがステキでした。

思春期に親友にしか明かせない秘密がある方にオススメです。


*アカデミー賞 作品賞・助演男優賞・脚色賞 受賞!*
どうにもならない日常、胸を締め付ける痛み、初恋のような切なさ、いつまでも心に残る後悔・・・
思いもよらない再会により、秘めた想いを抱え生きてきたシャロンの暗闇に光がさしたとき、私たちの心は大きく揺さぶられ、深い感動と余韻に包まれる。(引用元:109シネマズサイトより)

公式サイト:http://moonlight-movie.jp/



▼ネタバレ▼

主人公「シャロン」と親友「ケヴィン」はゲイ同士。純愛の話

シャロンは「オカマ」と小学校中学校の年代イジメられ、一方のケヴィンは男らしさを自らアピールして隠し通しています。中3ぐらいで二人はキスし抱き合い、大人になって肌を合わせます。

初恋を大切にするシャロンの一途な愛

彼は肌を合わせたのは「君一人だけだ」と大人になって再開したケヴィンに言います。それだけ彼は幼馴染の親友を想っていたことがラストに言葉で表現されます。

それは、映像の編集でもステキに描いていました。

幼少期・思春期・青年の三部構成、その全てが親友とのこと

シャロンの大人になるまでの人生を三部構成で描いています。選ばれたシーンはすべて大好きな親友とのことが描写されていました。大きな出来事が彼の人生の中であったのに、親友とのことばかり。

  • 母のネグレクトから守ってくれた男性の死んだ話
  • 母が病院?にいる理由・経緯(薬物依存症の治療?)
  • 刑務所で出会った売人のノウハウを教えてくれた人の話
  • 嫌っていた売人に自分がなってリーダーにまでなった話

など大きな出来事が人生であったにもかかわらず、シャロンが思い出すのは、恋をしているケヴィンのこと。同性愛だからこそ、はっきり表情に出せない「恋している表情」。その機微に感動しまいた。

これらを「黒い青」の美しい映像で描いてくれて脳裏に焼き付きました。ありがとうございます。

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