映画『この世界の片隅に』感想ネタバレ|戦争と戦っていた日常を描く

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2016年 日本映画|上映時間:96分|PG12|原作:奥浩哉|世田谷の二子玉川の109シネマズにて

▽ネタバレなしから▽

たくましく生きている人達に感動した。

今、満たされている時代に、何に一所懸命になるのか、考えさせられた。

夫婦の愛も素敵だった。

ほんとに、コピーにあるように、将来に伝えたい戦争映画の一つだね。

『私の母もすずさんと同じように戦争と戦っていたのかねえ?』と笑う祖母 by TBSラジオとある投稿

TBSラジオ 宇多丸さんのタマフルに、投稿されたこの言葉を聞いて、生きるということのつながりを感じました。ありがとうございます。

▽投稿文引用▽
ラジオネーム「豪華」さん。「2回とも、立川シネマシティの極音上映にて見てきました。1回目は会社の友人たちと鑑賞。2回目は、一緒に暮らしている祖母が自分が買ったパンフレットを見て、『この映画、どんな映画なのかえ? 見てみたいねえ』と興味を持ち、普段腰が悪くあまり外に出たがらない祖母が興味を持ってくれたことがうれしく、車で祖母と見に行きました。

鑑賞中、祖母は大号泣。鑑賞後、祖母に感想を聞くと、うちの祖母は戦争終了直前に生まれ、戦時中の記憶はあまりないそうですが、祖母の母も生前すずのような明るい人だったそうで、祖母自身は義姉の径子のように自立した女性になりたがっていたため、あまり打ち解けることができないままだったそうで、祖母はこの映画を通じて自分の母の明るさの裏側を感じ、ひとつ折り合いがついたようでした」。

「僕は、『私の母もすずさんと同じように戦争と戦っていたのかねえ?』と笑う祖母の顔がとても印象的で、その作品を実現してくれた全ての人に感謝を捧げたい気持ちでいっぱいになりました。祖母と僕の心の1本です」

(引用元のタマフル公式サイト:http://www.tbsradio.jp/95715

映画という枠で語れない、戦争の中の日常を描いた資料として素敵な作品になっていることに驚きました。それを知ることにオススメです。

事前情報、知らずにみることがオススメ

派手なことは起きないので、知り過ぎると受ける印象が弱くなってしまうので、予告も、下記のネタバレも見ないで、できるだけ知らずに見ることオススメ(^O^)

予告映像・あらすじ

18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。
夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

(引用元:109シネマズのサイトより)

▼ネタバレ▼

すずちゃんの感情の機微・起伏を感じる作品

夫に初めて怒る!感情を見せる
普段おっとり、マイペースのすず。海兵になった幼馴染がきて、そこでは感情豊か接する。嫁いだ先では、感情を殺していた。そのときの嫉妬心があったことをすずに語り会う。ここから心か通じ合い始める夫婦関係になっていく出来事で素敵と感じました。

心を閉ざす
遠出していたときに、義理の姉の子と空襲から逃げるが、爆死させてしまう。やっと、あくの強い義理の姉と仲良くなったのだが、、戦争による空襲で日常が破壊される。つらい。

家に落ちた爆弾に、戦争への怒りをぶつける!
家の屋根を突き抜け、すずの目の前に落ちてきた爆弾。まだ爆発していない。けど導火線に火がついてる。普段なら防空壕に避難するが、姪っ子を死なせてしまった悲しみや、利き腕を爆弾で失い大好きな絵が描けなくなったいらだちや、故郷へ帰れない苦しみなど、多くが重なり感情を爆発させる。防空壕に向かわず、がむしゃらに導火線の火を消しに行く。発狂しながら。

夫婦関係よくなったが、姪っ子の件、腕の件などあり、実家に帰りたい強い想いを見せる
傷心し切った先に自分の居場所を実家と決めた。だがこの後、広島に原発が落ち、帰れなくなる。

夫に愛を告げる。
勝手に縁組みさせられた二人。マイペースのすず。夫の愛情を長い時間をかけて感じ、自分からも告げる。

というように、主人公の「すずの感情の機微」を描いていて、事件があり大きく起伏したところに感動がありました。

映画公式サイト:http://konosekai.jp/

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