映画『ヒメアノ~ル』感想ネタバレ

ヒメアノール
ヒメアノ~ル 99分 日本 R15+|監督・脚本:吉田恵輔 出演者: 森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ|ヒメアノールはヒメトカゲのこと。強者の餌となる弱者の意味|@ヒューマントラスト渋谷 2016.06.17

▽ネタバレなしから▽

爆笑!!!

濱田岳さんと、ムロツヨシさんの
笑えるやり取りが最高!爆笑でした!!(⌒▽⌒)

恐怖!!

その楽しい生活をしているみんなの中に、ゆっくりとゆっくりと

凶悪な森田くんがからんでくる。

この森田くんの恐ろしさが、とても上手く描かれていておもしろい作品でした。「ギャグ映画」から「殺戮ホラー」へ徐々に移行していくさまは、もし実際に事件が起きるとしたらに、近い感じがして怖かったです(>_<)

「涙。」

森田くんと、濱田岳さんは「高校が一緒」だった。ことが関係していて、後半に描かれる友情について涙しました(T . T)

ハラハラドキドキ

というように、様々な感情が沸き上がる内容で、心が揺さぶられ、楽しいサスペンスを味わえました。ありがとうございます。

タイトルの出し方、秀逸でした。

私の5本指に入る「タイトルの出し方」に入りました。007スカイフォールほどにステキ。詳細は、ネタバレの下部で、

オススメな人は、

森田剛くんが凶悪なキャラを演じたら?を観てみたい人にオススメ。
ムロツヨシさんのオフビートなギャグが好きな人にオススメ(⌒▽⌒)

ヒューマントラストシネマ渋谷で観ました。

混んでましたね。金曜夜18:50 最前列を残し席が埋まりました。定員さん曰く、ほぼ毎回満員とのこと。私の回は、大爆笑する人が数人いてとっても楽しかったです^^ 森田君ファンは3分の1くらいいたかなぁ(20人ほど)。

予告・あらすじ

「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」古谷実原作、あの問題作が完全映画化!

日常と狂気が交錯する緊迫の99分。
殺人犯の深層に迫るクライマックスにあなたの心は耐えられるか?

平凡な毎日に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている青年・岡田。

ある日、同僚の先輩である安藤から、密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピット役を頼まれた彼は、ユカのカフェで高校時代の同級生・森田と再会することになる。

その後、岡田はユカの口から、彼女が森田らしき人物からストーキングをされていることを知らされ、不穏な気持ちを抱き始める。

かつて過酷ないじめを受けていた森田は、ある事件をきっかけに、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者になっていたのだ……。


▼ネタバレ▼

告白シーンに「爆笑!」

一番の笑いどころは、

濱田岳が、ムロツヨシに代わって、
ヒロイン(佐津川愛美)に「好意を持っている」ことを伝えるシーン。

伝えるとなんと、

ヒロインは、ムロツヨシでなくて「濱田岳のことが好き」

と反対に告白されてしまいます。
あたふたする濱田岳。隠れて、覗き聞いていたムロツヨシでしたがあまりのショックに、

ムロツヨシが発狂! それを見たヒロインが発狂!

ここの感情が高ぶって、2人ともがおかしくなるシーンが最高に笑えておもしろかったです。大好きなシーンになりました^^ ↓サイトにも描かれているこのシーンですね。

ヒメアノール 爆笑

それと、おもしろかったのが
ムロツヨシが濱田岳に、

「もし、本当に付き合うなら、チェーンソーでバラバラにするからね」

と、冗談が過ぎる怖いセリフを言います。

さらに、
濱田岳が息を飲むシーンがあります。
ムロツヨシの怖さから、ちょっと目をそらすと、
なんと、

ムロツヨシの部屋の隅には「チェーンソー」が!!

冗談から一転してリアルな怖さがやってきました。ジェットコースターに揺さぶられているような怖さがあり、とてもおもしろかったです。

森田の殺害シーンに「恐怖。」

森田のおぞましさが細かく描かれることです。
森田は、強姦・レイプ事件を3件 起こします。
その中での、下記のシーンがとてもおぞましいです。

・おろしたパンツに生理用品がついていてることに「なんだよ」という表情。だが、行為はする。

・殺人後に死体に向かって自慰行為。(理由は後に描かれます。)

・残虐な殺害シーン。包丁でめった刺し。棒で滅多打ちの撲殺。銃を手に入れて容赦なく銃殺。

morita go ヒメアノール 森田剛

森田の優しさに泣く

森田の苦悩が回想シーンで徐々に描かれていき、ラストに泣きます。

森田は、同級生の濱田岳のことをあまり覚えていない素振りでしたが、ラストでは濱田岳と仲良かった高校時代のこと思い出し、優しい、温かい心が瞬間的によみがえってきます。

ラストに、ヒロインを殺せなかった森田が、濱田岳を人質に警官から逃げますが、急に飛び出してきた白い犬とおじいさんを避ける、優しさを見せます。そのせいで。事故って警察に捕まってしまうのに。

そして、回想シーンが入ります。それは、森田と濱田岳が仲良かった高校1年生の夏。森田くんの家に濱田岳が遊びにきています。学校帰り、制服のまま一緒にテレビゲームしています。森田くんが「お母さん、麦茶もってきて」とお願いしています。その先に庭が見えます。そこには白い犬がいます。
私はここで泣きました(ToT)

タイトルの出し方が素晴らしい!

2幕構成で、前半は「ラブコメディ」、後半は「殺人ホラー」

この第二幕が始まるときにやっとタイトルが流れます。「GO MORITA」と、主要キャストの名前が表示されます。

冒頭から半ばまでは「三角関係のラブ」と「ムロツヨシと濱田岳のギャグ・コメディ」で楽しんでいたのに、真ん中で映画のテイストが一変します。

「恐怖の訪れ」を映画的に、セリフではなく「色合い」「音」「タイトルの見せ方」で表してくれます。

これが素晴らしくて感動しました。これから始まるだろう恐怖にハラハラドキドキさせられます。

前半で森田の描写は、「コミュニケーションとれない人」「何考えているか分からない人」「ちょっと不良っぽくて怖い」程度の描かれ方でしたが、後半で本性を現していきます。徐々に加速していく殺人行為。恐ろしい。

警察が無能でハラハラ感が減り、残念。

警察は、犯人は森田で、ヒロインを狙っている。とほぼ断定していたにもかかわらず。張り込みもせず、ヒロイン宅の前にいた森田を発見するのは、ムロツヨシ!

そのせいで、ムロツヨシが森田を追いつめて拳銃で撃たれてします。

腑に落ちない警察のずさんさ

があります。その後も、ヒロインを警察が見守ることもなく、ヒロインが襲われてしまいます。え!?なんで? 今考えてもここが腑に落ちないですね^^;

それと、

ラスト、犬だけのショットは余計だったなー
回想シーン、遠いところに犬が映っていて、犬飼っていたから、車で犬を引き殺しそうになるのを避けたんだなぁとわかるのに、そこから「犬にズーム!」いらないかと思う。

※妄想※

「ギャグキャラ」対「シリアス殺人鬼」 はどうでしょう?

びっくりキャラ対決として、「快楽殺人鬼の森田」と「チェーンソーを持ち狂ったムロツヨシ」の対決ある!?と途中に妄想しちゃいました^^ 「貞子 vs 伽椰子」のように対決があってもおもしろいかも。でもギャグ過ぎるか。

公式サイト:http://www.himeanole-movie.com/

著名人の評論

駒木根隆介 ヒメアノール
出演していた駒木根隆介さん(ホテルの息子)が参加している映画評論番組

●入江悠presents「僕らのモテるための映画聖典」ブログで、数名の方が評論しています。
Podcast無料配信:http://bmes.blog.fc2.com/blog-entry-590.html (有料で追加の評論音源と、映画評論記事が読める)

映画評論家の宇多丸さんの評論

●ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(TBSラジオ)
Podcast無料配信:http://www.tbsradio.jp/utamaru/2016/06/611_8.html
TBSラジオクラウド:https://radiocloud.jp/archive/utamaru/

↓マンガ本 or Kindle版↓

 

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