映画『エル ELLE』感想ネタバレ|主演女優賞総なめの演技力

『エル ELLE』(原題:Elle, フランス語で「彼女」)PG12,133分|2016年|フランス,ベルギー,ドイツ|監督:ポール・バーホーベ|脚本:デヴィッド・バーク|原作:フィリップ・ディジャン『Oh…』|主演:イザベル・ユペール 64歳

▽ネタバレなしから▽

人間の愛憎入り混じる感情を、静かに力強く描いた作品。何度も心揺さぶられて、めまいを起こしそうになりました。

みんなの表情の演技が素晴らしかった。ヒロインのイザベルユペールがとてもすごい!(美しくミステリアスな64歳) こんなに主人公を多面的に描いた映画を観たのは初めてでした。合理的だし感情的だし個人主義だしだから魅力があってみんな惹かれていく。

いろんな過去を背負った熟女の気持ちを読み取ることが好きな方にオススメです^^
(読み取れず めまい起こすこと注意)

●多くの映画賞の「主演女優賞を受賞」
第74回ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)・外国語映画賞 受賞
第42回セザール賞(フランスのアカデミー賞)作品賞・主演女優賞 受賞
第89回アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
[125ノミネート 64受賞]

新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェルは、一人暮らしの瀟洒な自宅で覆面の男に襲われる。その後も、送り主不明の嫌がらせのメールが届き、誰かが留守中に侵入した形跡が残される。自分の生活リズムを把握しているかのような犯行に、周囲を怪しむミシェル。父親にまつわる過去の衝撃的な事件から、警察に関わりたくない彼女は、自ら犯人を探し始める。だが、次第に明かされていくのは、事件の真相よりも恐ろしいミシェルの本性だった──。

(引用元:TOHOのサイトより)

公式サイト:http://gaga.ne.jp/elle/



▼ネタバレ▼

レイプ犯は、隣人の銀行員パトリキ

彼は嫌がっている相手にしか性欲がおきない男。
後半に、彼はイザベルユペール(ミシェル)を襲いに三度目の襲撃を掛けますが、ミシェルの息子に見つかって、棒で殴られて死にます。これは、ミシェルが仕掛けた罠だと思います。

ミシェルはラスト、多くのものを清算します

・嫌っていた母が、脳梗塞で倒れ亡くなる
・嫌っていた殺人犯の父に面会に行こうとしたら、会うことを嫌った父が自殺

これを機にふっきれたミシェルは、人間関係を清算していきます

・結婚した息子に生まれた赤ちゃんの肌の色が違った件を、ミシェルは息子にはっきり伝える。息子はわかっていながら受け入れてなかった。
・上記の隣人レイプ犯を死に追いやった件
・親友の彼とのセフレ関係を解消する
・そのことを親友にきっちり打ち明ける
・自分の会社の社員の嫌がらせを突き止める
こういった関係を整理していきます。

ラストでは、広い家に、仲直りした息子家族と住み始めます。
親友も住もうかと話になりました。

警察嫌いは、父が連続殺人犯で逮捕されて以降

10歳のときに父は逮捕され、マスコミの執拗な報道の被害に合いそれがトラウマとなっている。本人も父から暴力受けていた模様。 10歳のミシェルの写真も公開されてしまった。警察からマスコミに情報がリークされたのだろう。フランスでは知らない人がいない大事件となった。何があっても警察に頼らないと決めて生きていた。レイプ被害にあっても。 交通事故でも警察に頼らず、知人に電話をかけて助けてもらった。

イザベルユペール VS 男の欲望

この対戦カードの試合を観ているともいえる内容でした。
いろんな男の欲望が、イザベルユペール(ミシェル)の人生を狂わせていきます。ですが、彼女は受け止め乗り越えていきます。

もともとの強さか、父からの虐待と10歳以降殺人犯の娘とされてきた人生で、強靭になったのかわかりませんが、どんな扱いにも対応していく強さに驚愕します。

時折見せる笑顔が怖い。
そこで笑顔は出ないだろう、という場面でも笑顔を見せます。
観てる側はミシェルの感情がわからなくなっていきます。

上記の清算後は、温かい心になったのかもしれませんね。
息子家族を受け入れていましたし、
ハッピーエンドと受け取りました。

イザベルユペールの演技はすごい

親との確執がある方、自分の家系にいろいろある方にオススメです。

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